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消費が高まるジビエの背景を調べてみた

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 ジビエとはフランス語で狩猟によって食用として捕獲された「野生鳥獣類の肉」のことを指し、それを使った料理がヨーロッパでは伝統料理として振舞われています。国内でもジビエの消費が年々高まっていることで注目を集めています。日本ではシカやイノシシ、ウサギの他にクマなどがそれに該当します。それらを食べる文化がある地域では昔から親しみのある食材ではありますが、日本国内で見るとまだまだ一般の市場にはあまり出回ることはありません。家畜として有名な牛、豚、鳥とは違い新たな食肉として今回注目を集めているようです。

 

 

 

ジビエ消費量の増加

 下👇の日本農業新聞の記事によると2018年のジビエの消費量が前年度に比べて16%も増加しているということが分かります。ペットフードとしての流通もありますが、食肉として飲食店などの人気が高まったことも消費増加の要因となっています。ジビエの特徴として「高タンパク」、「低カロリー」というのが挙げられます。ヘルシーで栄養価も高い食材としての人気が健康志向な人々の中で話題となっていますが、その裏で農林水産省によるジビエ消費促進活動もその注目に一役買っています。

 

www.agrinews.co.jp

 

 

 

 

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野生鳥獣類による被害

 野生鳥獣類による被害は農作物被害、車両との衝突、家屋への糞尿被害、住宅地への侵入と様々なものがあります。農作物被害以外にも先に挙げた例があるため、下👇のグラフ以上に野生鳥獣からの被害がでています。その過半数を占めるのがシカとイノシシになっています。個体数も年々増加の一途をたどっているため、その数の抑制と対策が必要になってきました。ハード面として侵入防止策や施設の設置など行い、ソフト面として地域人材を用いた鳥獣類の捕獲する狩猟者の養成と活動が並行して行われています。それに加え、野生鳥獣類を「被害をもたらす悪い存在」から食として利用価値の高い良い存在」に変える取り組みが広がっています。

 

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引用元: http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kensyu/attach/pdf/30_tsukuba_kensyu-11.pdf

 

 野生鳥獣類の捕獲頭数が増加する一方で捕獲された鳥獣類をジビエとして活用する取り組みはまだまだ発展していません。そのため、今後はそれらの捕獲に加え解体技術も持ち合わせたジビエハンターの育成が重要になってきます。

 

www.agrinews.co.jp

 

 

 

 

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ジビエに至るまで

 ジビエを加工する前に対象となるものを捕獲しなければいけません。良質な肉を提供するため内臓が破裂するような銃弾の使用を避け、腹部は打たず、肉に臭みが出ないよう血抜きを徹底して行う必要があり、加工に至るまでの過程が牛、豚、鳥のような家畜と比べて時間と新な技術が要求されます

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引用元: http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kensyu/attach/pdf/30_tsukuba_kensyu-11.pdf

 

 実際に料理として提供されるまでには品質管理と安全面を考慮してかなりの時間と労力が必要になってくると分かりました。ジビエ料理が人気といってもまだまだ一般には馴染みはありません。今後、牛・豚・鳥に代替する新たな食材として比較的に低価格で提供されるような仕組みができるとさらなる消費拡大に繋がり、熟成肉のような付加価値のあるキーワードを付けての販売が今後注目どころとなってくるでしょう。

 

www.yasu-blog-yasu.com

 

 

 

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